EDというと男性特有の症状かと思われがちですが、女性にもEDがあるというのをご存知でしょうか?
実際、普段お客さまのご相談を聞かせていただいている中で、女性版EDの症状を感じられている方は潜在的にも少なくないと感じています。
このコラムでは、女性版EDの症状と原因、さらに改善方法についてご紹介します。
女性版ED、FSD(Female Sexual Dysfunction)とは?
EDとは、Erectile Dysfunctionの略で、日本語では勃起不全と言われています。
言葉の通り勃起不全なのだから、まさに男性特有の症状なのではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。
EDは、セックスにおける男性の機能障害なので、女性版EDはFSD(Female Sexual Dysfunction)と言われています。
女性と男性は身体的構造も違いますので、男性のEDとは大きな違いがあります。
日本語に直訳すると”女性性機能障害”となりますが、男性と違って機能障害と呼ぶには、あまりにもかけ離れているように感じます。
それでは、FSDの症状とはどのようなものでしょうか?
FSDの主な症状と原因
FSDは、下記のようにそれぞれ異なった症状の性的障害が、単独あるいは複合的に絡み合った状態の総称だと言えると思います。
【オーガズム障害(Orgasmic Dysfunction)】
オーガズムに達しない、いわゆるイクことができない症状です。
オーガズム障害は、今まで一度もオーガズムに達したことがない方、あるいは過去にはオーガズムに達することができたのに、至近6ヶ月以上達することができていない方どちらにもあてはまります。
原因は、心理的、遺伝的、生理的(病気や神経損傷、投薬等)なものなどが考えられています。
また、セックスやオナニーの時に、性的な刺激が不十分であることも考えられます。
【性欲減退障害(性欲関心障害)、性的興奮障害】
性欲減退障害(性欲関心障害)は、セックスへの関心や性的思考が欠如した状態です。
一方性的興奮障害は、性的な興奮が精神的または身体的、あるいはどちらも得られない状態を指します。
原因はどちらもオーガズム障害と重なる要因が多く、ストレスやパートナーとの関係など心理的なもの、服用されている薬剤、セックスやオナニーの際に十分な性的刺激が得られていないことなどが考えられます。
【性的鈍痛障害(性交痛)】
性交痛というと、挿入に伴う膣内部の痛みだと思われる方も多くいらっしゃるかと思いますが、挿入を伴わなくても性交痛を感じる方はいらっしゃいます。
性交痛の症状は、膣の入り口または膣内部にヒリヒリした痛みを感じる、または鈍痛を感じるといったものになります。
膣の入り口に感じる痛みの原因は、心理的な要因が最も多いとされています。
触れる程度の刺激でも、痛みを感じてしまうというのが特徴です。
その他にも、膣周辺の炎症やケガ、潤滑ゼリーやコンドームに含まれる成分へのアレルギー反応なども考えられます。
膣内部に感じる痛みの原因は、膣内部の炎症、子宮・卵巣・骨盤の病気、女性ホルモンの不足(ホルモンバランス)などが考えられます。
FSDの改善方法
【パートナーの理解と協力を得る】
FSDはED同様、心理面が強く影響します。
そのため、まずはパートナーとよく話し合い、理解と協力をしてもらうことが何より重要です。
相談しづらいテーマではありますが、お互いの関係をより深くできるチャンスでもありますので、タイミングを見計らってぜひトライしてください。
【治療】
FSDはEDと同じく障害疾患ですので、婦人科や心療内科などで専門医の診断を受け、投薬などによる治療を行うことで症状が緩和されることが期待できます。
尚、これは余談ですが、EDにはバイアグラをはじめとした治療薬がありますが、FSDでも症状によっては、ED治療薬が効果を発揮するといった報告もあるようです。
ED治療薬は男性が服用することにより、陰茎への血液量が上昇し、勃起を促進させEDを改善させます。
一方、ED治療薬を女性が服用すると、クリトリスや膣への血液量が上昇し、女性器の神経が敏感になり、性欲や性的興奮が高まり、深いオーガズムに達すると言われています。
ED治療薬は医師の診断のもと処方されますので、診察の際に相談されるといいかもしれません。
【男性セラピストによるアロママッサージ】
男性セラピストによるアロママッサージを受けられることで、一定の効果が期待できると考えています。
男性セラピストのアロママッサージは、俗にいう性感マッサージのような性的なマッサージではありませんので、性的な施術はありません。
しかし、男性セラピストによるアロママッサージを受けられることにより、非日常のドキドキ感を感じ、女性ホルモンの分泌が活発になります。
また性的な刺激はなくても、性的な興奮を感じられる方は少なくありません。
実際、FSDの症状でお悩みのお客さまも、施術を受けられて症状が緩和されたといううれしいご報告もいただいております。
パートナーに相談することができず、病院に行かれることにも抵抗を感じられる場合は、男性セラピストによるアロママッサージを受けられてみるのも、いいかもしれません。
もしFSDでお悩みでしたら、ご予約やお問い合わせの際、または施術前のカウンセリングの際にご相談いただけましたら、症状に合った施術をさせていただくようにいたしますので、お気軽にご相談ください。
尚、男性セラピストによるアロママッサージは治療行為ではありません。
また、効果をお約束できるものではありませんので、あらかじめご了承ください。